TSファイル を AviUtlを使用し音ズレなしでお手軽にエンコードする

 この方法はググってみましたが見つけることができなかったので、オリジナルということになります。(たぶん)
インストール手順は面倒ですが、2回目以降は簡単にできる手順です。

注意!
 この方法は、テレビ神奈川とフジテレビソースのTSファイルが正しく読めなかったり、音ズレしたり、AviUtlが強制終了するなどの問題が発生します。これらの共通点は放送局で東芝製放送マスター使用していることです。NEC製放送マスター(NHK、日テレ、TBS、テレビ東京、チバテレビ、テレビ埼玉、TOKYO MX)を採用している局ではこちら録画したものを読み込んでエンコードした限りでは問題を確認できませんでした。
放送マスターの確認は以下のサイトに書いてありますのでご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/Umeboshi/20091112/1258013353


回避方法(VLC 1.xx以降を使用してTSをPSに変換)

用意するソフトウェア・ファイル

結構必要なものが多いです。PowerDVD8が一番入手が難しいかも。
Haali Matroska Splitter はインストール時に TSファイルが読み込まれるように設定してください。
デフォルトでは読みに行くはずなので問題ないです。


一覧で書いたソフトが正常にインストールされていることを前提で書きます。

【任意】AviUtl の キャッシュフレーム数をデフォルトの8から32へ変更

 この作業を行うことで、編集が若干楽になります。
具体的にはシークが速くなり、エンコードも若干高速化するようです。
http://subcross.com/wp/archives/92


入力プラグインの優先度を変更する

 DirectShow File Reader一番上になるようにセットします。


メリット値を変更する

 DirectShow Filter Tool を起動して、 フィルタの選択で MPEG-2 Video Decoder を選択。
PowerDVD8をインストール時に入った、CyberLink Video/SP Decoder (PDVD8)メリット値を上げます
一番上にします。)

 同じくフィルタの選択で MPEG-2 Audio Decoder を選択。
今度は、CyberLink Audio Decoder (PDVD8)読み込まないようにします
このフィルタを読み込むとエンコードした動画に音が出ません。
下の画像では、メリット値は0x00501000 になっていますが、 0x00000000 でも構いません。


GraphEditで読み込み方法を確認

 GraphEdit にTSファイルを読み込ませます。ここで確認することは、

  1. Haail Media Splitter が呼び出されているか?(右クリック→プロパティで確認)
  2. CyberLink Video/SP Decoder (PDVD8)が呼び出されているか?
  3. CyberLink Audio/SP Decoder (PDVD8)が呼び出されていないか?
  4. CyberLink Video/SP Decoder (PDVD8)のプロパティを確認してUse DxVA のチェックが外れているかどうか?

です。うまくいかないときは上に書いたことからやり直してください。
一応 Graph Edit 上で再生してみて問題なければOK。


AviUtl で編集する

 TSファイルをTsSplitterなどでHDオンリーするなどあらかじめ整形しておきます。
上に書いた設定にすることで直接、TSファイルをAviUtlにドラッグアンドドロップすることが可能になります。

↓TSファイルを直接読み込んでみました。あとはご自由に。
ちなみにこの方法だと CyberLink Video/SP Decoder (PDVD8) がインターレースを自動解除しているため、AviUtl側でインタレ解除は不要です。